徹底して「行き届くこと」・・・徳久克己先生十五年祭における、ご子息・日出一さんのご挨拶

 

皆さまありがとうございます。

本日は父の十五年祭を、かくも盛大に挙行してくださいまして、まことにありがとうございました。またご参列の皆さまにおかれましては、ご焼香いただきまして、そして聖経を読誦してくださいまして、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

ちょうど先月、私は以前ヤオハンに勤めていまして、和田一夫さんが会長だったのですが、和田さんがちょうど88歳になりまして、米寿のお祝いをやるということで私が発起人になりまして、3月の初めにお祝いをやりました。そうしましたら和田さんはお祝いをしてもらったからお礼をしたいと、伊豆の方に私を呼んでいただいて、和田さんと久しぶりにいろいろとお話しをさせていただき、その時に父の話がいっぱい出てまいりました。

和田一夫さんがいちばん記憶に残っている父の話があります。それは父がよく谷口雅春先生と海外へ巡行して一緒に同行させていただいたのですが、講演のときにまず会場に入りますと、父は会場の設備の一つ一つをきちんとチェックするのですね。照明がどうなっているか、空調はどうか、そしていちばん気を使ったのは音響ですよね。雅春先生のお話になる声が本当に皆さんにきちんと届いているかどうか。マイクをチェックしたり、ずーっと会場を一回り全部見て歩いてですね、きちんと聞こえているかどうか、そういう細かいことをキチッとやっていたんですね。非常に何事にも行き届いている・・・ということを和田さんがよく覚えておられてました。

それから雅春先生がお風呂に入られるときも、お泊まりになるところの担当の方が「お風呂が沸きました」とお知らせに来るわけですね。そうすると必ず父が先に行って、お湯をかき混ぜて、温度がどうかということを自分の手で確認をして、それから雅春先生のところにお知らせに行ったと、そのくらい何事にもですね、徹底して行き届いていた・・・

こういうお話しを和田さんが覚えておられてですね、なるほど素晴らしいな!と、ますます私もそういうことを、父のように出来るようになりたいな・・・と、また思った次第でございます。

そんな話がございましたので、ちょっとご披露させていただきました。
本当に今日はありがとうございました。